2026年大会では、スマートフォンやパソコンからラジオを聴ける「radiko(ラジコ)」も有力な聴取手段だった。
ラジオ受信機を持っていなくても、インターネット環境があれば番組を楽しめる。ただし、無料機能と有料機能には明確な違いがある。
1.無料で聴くなら通常のradiko
基本的な聴取手順は次のとおり。
1. スマートフォンにradikoアプリをインストールする。
2. アプリを起動し、現在地の放送エリアを確認する。
3. 番組検索で「ニッポン放送」または「文化放送」を検索する。
4. 対象番組が放送中であれば、ライブ再生を開始する。
無料のライブ機能では、現在いるエリアのラジオ局を聴取できる。
たとえば、ニッポン放送の放送エリア内なら同局のWBC中継を楽しめる。一方、放送対象エリア外では、無料機能だけで別地域の局を選ぶことはできない。
2.全国の放送局を聴くならradikoエリアフリー
遠方のラジオ局を聴きたい場合に利用するのが、radikoプレミアムの「エリアフリー」機能だ。
これは日本国内のどの地域からでも、全国のラジオ局の番組を聴取できる有料サービス。
たとえば、関西に住んでいる人が東京のニッポン放送を聴いたり、北海道から文化放送を聴いたりする場合に役立つ。
ただし、エリアフリーは無料機能ではない。プレミアムの対象プランへの登録が必要となる。
3.タイムフリーで聴き逃しにも対応
radikoには、放送終了後の番組を聴けるタイムフリー機能もある。
| 機能 | 利用条件 |
|---|---|
| 無料タイムフリー | 過去7日以内の番組 |
| 再生可能時間 | 再生開始から24時間以内 |
| 再生上限 | 合計3時間 |
| タイムフリー30 | 過去30日以内の番組を時間制限なく聴取 |
ただし、ここで注意したいのが2026年11月現在の状況だ。
WBCのラジオ中継は3月に終了しているため、通常の7日間のタイムフリーや30日間のタイムフリー30では、当時の番組を再生できる期間を過ぎている。
今から当時の実況を聴き直したい場合は、各放送局が別途公開している公式アーカイブやポッドキャストの有無を確認する必要がある。
【Netflix独占配信との違い】地上波テレビ放送なしでもラジオは聴けた理由

2026年大会の大きな特徴は、Netflixによる日本国内独占配信だった。
2025年8月25日、NetflixとWORLD BASEBALL CLASSIC INC.は、2026年大会の日本国内における独占パートナーシップを発表した。
この契約によって、全47試合がNetflixでライブ配信およびオンデマンド配信されることになった。
テレビでは見られないが、ラジオでは聴けた
今回の放送形態を理解するには、映像と音声を分けて考える必要がある。
- Netflix:全47試合の映像を独占配信
- 地上波テレビ:本戦の試合中継なし
- ニッポン放送:侍ジャパンの試合を中心に実況生中継
- 文化放送:準々決勝・準決勝・決勝の計3試合を実況生中継
日本テレビはNetflixの独占配信映像の中継制作を一部受託していたが、地上波で試合そのものを生中継したわけではない。
地上波では開幕特番などの関連番組が予定されていた。したがって、「WBC関連のテレビ番組が一切なかった」という理解も正確ではない。
Netflixとラジオの比較
Netflixのメリット
- 投球や打撃、守備の映像を確認できる。
- 全47試合を視聴できる。
- ライブ配信だけでなくオンデマンド視聴にも対応。
- スマートテレビ、スマートフォン、パソコンなどで楽しめる。
ラジオのメリット
- 地上波ラジオなら無料で聴ける。
- 映像を見られない仕事中や移動中にも試合を追える。
- 実況と解説を通じて試合の流れを把握できる。
- radikoを使えば対応地域でスマートフォンから聴ける。
ラジオはNetflixの代替となる映像サービスではない。しかし、映像を見られない環境でも試合をリアルタイムで追えるという点で、独自の価値があった。
なぜ日本のテレビ中継がなくなったのか
背景には、WBCのメディア権をめぐる契約の変化がある。
前回2023年大会では地上波テレビとAmazon Prime Videoによる配信が行われたが、2026年大会ではWBCIとNetflixが日本国内の独占配信契約を締結した。
このため、従来のテレビ局による本戦の映像中継とは異なる放送体制になった。
日本テレビが映像制作に参加していたことと、日本テレビ系列で試合を放送することは別問題である。ここを混同しないことが大切だ。
【プロの結論】WBCラジオ放送で知っておきたい3つのポイント
2026年大会の放送体制から分かるのは、スポーツ中継における映像配信と音声放送の役割が明確に分かれたことだ。
検索する際に間違えやすい情報を整理しておこう。
誤解1:全国30局ですべてのWBC試合を放送した?
これは正確ではない。
ニッポン放送を中心とする30局ネットは、主に侍ジャパンの試合を全国に届けるためのネットワークだった。実際のネット局数は試合ごとに17~25局と異なっていた。
全47試合をラジオで聴けたわけではない。
誤解2:ニッポン放送と文化放送は同じ試合を最後まで中継した?
両局の担当範囲は異なる。
ニッポン放送は侍ジャパン戦を中心に担当。文化放送はアメリカラウンドの準々決勝・準決勝・決勝を担当した。
特に侍ジャパンが準々決勝で敗退した後は、両局の中継予定に違いが生じている。
誤解3:radikoなら全国どこでも無料で聴けた?
これも誤りだ。
無料ライブ機能は現在地の放送エリアが基本。遠方の局を聴くには有料のエリアフリー機能が必要だった。
どんな人にラジオ中継が向いていた?
- 仕事や移動中に試合を追いたい人: ラジオが便利。
- 映像を見ずに実況を楽しみたい人: ラジオがおすすめ。
- 投球フォームや選手の動きを確認したい人: Netflixが適している。
- 全国の特定地域のラジオ局を聴きたい人: radikoエリアフリーが便利。
- 全試合を視聴したい人: Netflixの全試合配信が適している。
重要なのは、ラジオと動画配信を競合サービスとして捉えないことだ。映像を楽しむ方法と、音声で試合を追う方法は、それぞれ異なるニーズに応えていた。
【WBCのラジオ放送】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年WBCはラジオで無料視聴できましたか?
無料で聴ける方法はあった。地上波ラジオの受信機を利用する方法や、放送エリア内でradikoの無料ライブ機能を使う方法がある。エリア外の局をradikoで聴く場合は有料のエリアフリーが必要だった。
Q2:WBCの準々決勝・準決勝・決勝はどのラジオ局で放送されましたか?
準々決勝の日本対ベネズエラ戦はニッポン放送と文化放送が中継。文化放送は準決勝のドミニカ共和国対アメリカ戦と決勝のアメリカ対ベネズエラ戦も生中継した。
Q3:2026年WBCのラジオ中継はradikoで今から聴けますか?
2026年11月現在、3月の放送は通常のタイムフリー期間を過ぎている。タイムフリー30の対象期間も終了しているため、当時の放送を聴くには各局が提供する別の公式アーカイブなどを確認する必要がある。
まとめ:2026年WBCはラジオとNetflixを使い分ける大会だった
2026年のWBCでは、Netflixによる全47試合の独占映像配信が実現する一方、ニッポン放送が侍ジャパンの試合を全国ネットで実況生中継した。
さらに文化放送が準々決勝・準決勝・決勝の3試合を担当したことで、地上波テレビの本戦中継がない状況でも、ラジオから大会の熱戦を楽しめる環境が用意された。
特に押さえておきたいのは、全国30局ネットの存在、各局の担当試合の違い、radikoのエリアフリーの仕組みだ。
次回大会でも同じ放送体制になるとは限らない。放送局や配信サービスの契約は大会ごとに確認する必要がある。野球を映像で楽しむのか、音声で追いかけるのか、自分の視聴環境に合わせて選ぶことが、スポーツ中継を楽しむうえでの大切な判断基準となる。