ホーム アニメ・漫画 2026年版『進撃の巨人』ファイナルシーズンPart 2は何を描く?全12話と地鳴らしの真相を徹底解説

2026年版『進撃の巨人』ファイナルシーズンPart 2は何を描く?全12話と地鳴らしの真相を徹底解説

黒木 涼 黒木 涼 • 更新: • 公開: • 読了約 23 分
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『進撃の巨人 The Final Season Part 2』は、2022年1月から4月にかけてNHK総合で放送されたテレビアニメシリーズの第4期第2部だ。第76話「断罪」から第87話「人類の夜明け」までの全12話で構成され、エレン・イェーガーが引き起こす地鳴らし、始祖ユミルの過去、ジークとの対立、そして世界を救おうとする仲間たちの決断が描かれる。

ただし、Part 2はアニメシリーズの最終話ではない。物語は地鳴らしが始まったところで一区切りとなり、2023年に放送された「The Final Season 完結編(前編・後編)」へと続く。2026年現在、アニメ本編はすでに完結しており、Part 2の位置づけを理解するには、その前後のエピソードとの関係も押さえておきたい。

【まず結論】進撃の巨人 The Final Season Part 2は何を描き、物語はどこまで進むのか

進撃の巨人ファイナルシーズンパート2

Part 2を一言で表すなら、エレンが世界を変える決断を下し、人類がその選択に向き合うまでを描いた物語だ。

前作のPart 1では、壁の外に広がるマーレの社会や、エルディア人が置かれた過酷な状況が明らかになった。かつて人類の敵だと思われていた存在にも、それぞれの歴史と正義があることが示され、物語の視点は大きく変化した。

Part 2は、その複雑な対立がパラディ島に持ち込まれるところから始まる。シガンシナ区での戦闘が激化し、エレン、ジーク、ライナー、ピークらの思惑が交錯。加えて、エレンを支持するイェーガー派と、それに反対する仲間たちの対立も表面化する。

物語の大きな転換点は第80話「二千年前の君から」

特に重要なのが、第79話「未来の記憶」と第80話「二千年前の君から」だ。

エレンとジークは「道」と呼ばれる特殊な空間に入り、父グリシャの記憶をたどっていく。ここで明らかになるのは、進撃の巨人が持つ記憶に関する能力と、過去・未来が複雑に結びついた物語の構造である。

続く第80話では、始祖ユミルが巨人の力を得た経緯と、王家の血筋に従い続けてきた背景が描かれる。エレンはジークとは異なる方法でユミルに語りかけ、始祖の力を動かすきっかけを作る。

これによって壁の中に封じられていた超大型巨人が動き出し、世界を踏み潰す地鳴らしが始まる。物語は、それまでの人類対巨人という構図から、エレンの行動を止めようとする人々と、それを支持する人々の対立へと移っていく。

第87話で終わるのは物語の完結ではなく、最終局面への入口

Part 2の最終話は、第87話「人類の夜明け」。このエピソードでは、エレンがパラディ島の外で過ごした時間や、ミカサ、アルミンたちと交わした言葉が回想される。

エレンの行動が突発的なものではなく、彼自身の記憶や未来に関する認識と深く関係していることが示される一方、その決断がもたらす結末はまだ描かれない。

つまり、Part 2で明らかになるのは地鳴らしが始まった理由と、登場人物たちが最終決戦に向かうまでの経緯だ。エレンを止められるのか、ミカサやアルミンは何を選ぶのかという最大の疑問は、完結編へ持ち越される。

【全12話のあらすじ】第76話〜第87話で起きた出来事を時系列で解説

Part 2は全12話だが、各話が単独のエピソードとして完結するというより、複数の勢力が衝突しながら一つの結末へ向かう構成になっている。

第76話〜第78話:シガンシナ区の戦いとエレン・ジークの関係

第76話「断罪」では、シガンシナ区を舞台にマーレ軍とパラディ島の勢力が激突する。エレンは鎧の巨人の力を持つライナーと再び対峙し、戦闘は激しさを増していく。

そこへ獣の巨人を操るジークも加わり、戦場は混乱状態に陥る。エレンに接触しようとするジークの行動には、単なる兄弟の再会以上の目的があった。

第77話「騙し討ち」では、マーレ軍とイェーガー派の思惑が交錯する。ピークやポルコらも戦闘に参加し、エレンの計画をめぐる勢力争いが一段と激しくなる。

第78話「兄と弟」では、エレンとジークの関係が中心となる。血のつながった兄弟でありながら、二人が目指している未来は同じではない。その違いが後の展開を左右する重要な要素になる。

第79話〜第80話:未来の記憶と始祖ユミルの真実

第79話「未来の記憶」では、エレンとジークが父グリシャの記憶をたどる。過去に起きた出来事が、単なる歴史ではなく、未来の選択にも関係していたことが明らかになる。

第80話「二千年前の君から」では、始祖ユミルの過去が描かれる。彼女が巨人の力を得てから、王家に従い続けてきた長い歴史が明かされ、エレンとユミルの関係にも大きな変化が訪れる。

ここで地鳴らしが発動。物語のスケールはパラディ島内部の争いから、世界全体を巻き込む危機へと拡大する。

第81話〜第83話:仲間たちの選択と変わり始める立場

第81話「氷解」から第83話「矜持」では、地鳴らしをめぐる混乱の中で、それぞれの登場人物が自分の信念と向き合う。

コニーは母親を救いたいという個人的な願いと、仲間を守る責任の間で葛藤する。アニも再び物語の中心に関わり、かつて敵として戦った人物たちが同じ目的を持てるのかという問題が浮かび上がる。

かつての敵と味方という区別は、ここで大きく揺らぐ。生き残るために戦ってきた者たちが、今度は世界の未来を左右する選択を迫られるのだ。

第84話〜第87話:仲間たちの決断とエレンの過去

第84話「終末の夜」では、異なる立場で戦ってきた人物たちが焚き火を囲み、それぞれの過去や価値観を語り合う。互いに殺し合ってきた者同士が、エレンを止めるという目的のために協力する必要性が示される。

第85話「裏切り者」では、港をめぐる戦闘が発生。かつての仲間が敵として立ちはだかり、世界を救うために何を犠牲にするのかという厳しい問題が描かれる。

第86話「懐古」では、戦いの中で仲間たちの覚悟が試される。過去の関係を断ち切るような決断を迫られながらも、彼らはエレンを止めるために進む。

そして第87話「人類の夜明け」。エレンがマーレで経験した出来事や、ミカサ、アルミンとの関係を振り返ることで、彼がなぜ地鳴らしを選んだのかという疑問に新たな手掛かりが与えられる。

最終話は、エレンの行動を単純な善悪だけで判断できないことを示しながら、完結編へと物語をつなぐ重要なエピソードになっている。

【地鳴らしの真相】始祖ユミル・ジーク・エレンの決断を読み解く

『進撃の巨人』の終盤を理解するうえで欠かせないのが地鳴らしの仕組みだ。これは単に巨大な巨人が暴れ回る現象ではない。エルディアの歴史、始祖の巨人の力、王家の血筋、そしてエレン自身の自由への執着が複雑に結びついている。

地鳴らしとは何か?壁の中に眠っていた巨人の正体

地鳴らしとは、パラディ島を囲む三重の壁の中に封じられていた大量の超大型巨人を解放し、進行させることで世界を踏み潰す計画だ。

その発動には始祖の巨人の力が関係している。始祖の力はエルディア人の身体や記憶などにも影響を及ぼす特別な能力であり、王家の血を引く人物との関係が重要な意味を持っていた。

ジークは王家の血を引く獣の巨人継承者であり、エレンは始祖の巨人を継承している。この二人が接触することによって、始祖の力をめぐる状況が動き出す。

始祖ユミルはなぜ2000年間、王家に従い続けたのか

第80話で明らかになるのは、始祖ユミルが巨人の力を手に入れた後も、フリッツ王への服従から解放されなかったという過去だ。

ユミルは巨人の力を持ちながら、自由な意思で生きることができなかった。死後も「道」と呼ばれる空間で王家の命令に従い、巨人の力を支える存在として描かれている。

ジークは王家の血筋を根拠にユミルを動かそうとする。しかし、エレンは彼女を単なる命令に従う存在として扱わず、自分の意思を持つ一人の人間として語りかける。

この場面は、2000年にわたって続いてきた支配と服従の関係が変わる重要な転換点だ。地鳴らしの発動は、単なる巨人の力の解放ではなく、ユミル自身の選択とも深く結びついている。

エレンはなぜ世界を踏み潰す決断をしたのか

エレンの行動には複数の動機が重なっている。

一つは、パラディ島の人々を外の世界からの脅威から守ろうとする意識だ。島の外ではエルディア人への差別と敵意が根強く、パラディ島そのものが世界の脅威として認識されていた。

もう一つは、エレン自身が幼少期から抱いてきた自由への執着である。壁の外に世界が広がっていると知ったとき、彼が求めていた自由と現実との間には大きな隔たりがあった。

加えて、進撃の巨人の記憶に関する能力によって、エレンは未来に関わる情報を知ることになる。過去の記憶と未来の記憶が交錯する中で、彼の選択は複雑なものになっていく。

ただし、Part 2だけでエレンの動機のすべてが説明されるわけではない。彼が何を守りたかったのか、なぜ破壊を選んだのか、そしてその行動にどのような意味があったのかは、完結編で描かれる結末まで見て初めて全体像がつながる。

地鳴らしを理解する際に大切なのは、エレンを単純な救世主や悪役のどちらかに分類しないことだ。彼の選択には個人的な願い、仲間への思い、島の存続、そして本人にも制御しきれない未来の認識が複雑に絡んでいる。

【主要人物の相関関係】エレン・ミカサ・アルミンとジークの関係はどう変化した?

Part 2の見どころは、巨人同士の戦闘だけではない。登場人物同士の関係が大きく変化する点にも注目したい。

特にエレン、ミカサ、アルミンの幼なじみ三人の関係は、シリーズ全体を通じて重要な軸となっている。かつて同じ夢を追いかけていた三人が、それぞれ異なる未来を選ぶことになるからだ。

公式スタッフ・キャスト情報に掲載されている主要人物と、Part 2における関係性を整理すると次のようになる。

人物・声優 関係する人物 関係性・変化 物語上の意味
エレン・イェーガー(梶裕貴) ミカサ、アルミン 幼なじみでありながら、地鳴らしをめぐって対立する。 自由への執着と仲間への思いの葛藤。
エレン・イェーガー(梶裕貴) ジーク・イェーガー 異母兄弟。始祖の力を利用する目的は一致しない。 安楽死計画とエレンの真の目的の違い。
始祖ユミル エレン、ジーク 王家への服従を続けてきた存在。二人の働きかけによって状況が変わる。 地鳴らしの発動と巨人の歴史の核心。
ミカサ・アッカーマン(石川由依) エレン、アルミン 幼なじみを大切に思いながら、エレンの行動に向き合う。 愛情と自分自身の意思をめぐる問題。
アルミン・アルレルト(井上麻里奈) エレン、ミカサ 対話と理解を重視しながら、仲間の決断に向き合う。 対話による解決の可能性と限界。
ライナー・ブラウン(細谷佳正) ハンジ、調査兵団、マーレ側の戦士 かつて敵だった人物たちと共通の目的を持つ。 敵味方の境界を超えた共闘。
ガビ・ブラウン(佐倉綾音) ファルコ、パラディ島の人々 敵と教えられてきた相手の現実を知る。 憎しみの連鎖を断ち切る可能性。

ミカサとアルミンはエレンをどう見ているのか

ミカサにとってエレンは、幼少期から自分を支えてきた大切な存在だ。しかし、エレンが選んだ道は、ミカサが望む未来とは大きく異なる。

アルミンもまた、エレンの考えを理解しようとする一方で、その行動がもたらす被害を受け入れることはできない。二人はエレンを止める必要性と、かつての友人を失いたくない気持ちの間で揺れる。

この対立は単なる仲間割れではない。自由とは何か、誰かを守るために他者を犠牲にしてよいのかという、作品全体のテーマを象徴している。

【Part 1との違い】MAPPA制作・林祐一郎監督が描く最終局面の演出

『進撃の巨人 The Final Season Part 1』とPart 2は、同じ最終シーズンに属する作品だが、描かれる内容や物語の焦点は異なる。

まず押さえておきたいのは、Part 1からPart 2への移行でアニメーション制作会社が変わったわけではないという点だ。The Final SeasonはMAPPAが制作を担当しており、林祐一郎が監督を務めている。

Part 1とPart 2の比較

両者の違いを整理すると、次のようになる。

  • Part 1(第60話〜第75話):マーレ側の視点を導入し、世界の歴史やエルディア人をめぐる対立を描く。
  • Part 2(第76話〜第87話):シガンシナ区の戦闘、始祖ユミルの過去、地鳴らしの発動、仲間たちの決断を描く。
  • 完結編(第88話〜第94話):地鳴らしを止めるための最終決戦と、エレンをめぐる物語の結末を描く。

MAPPAの映像表現で注目したいポイント

Part 2では、巨人同士の戦闘に加えて、地鳴らしという大規模な現象を映像として表現する必要がある。多数の巨人が進行する場面では、個々のキャラクターの動きだけでなく、群衆や建造物、背景を含めた画面全体の構成が重要になる。

また、物語の後半では戦闘シーンだけでなく、会話や回想が重要な役割を果たす。エレンとジークが記憶をたどる場面や、仲間たちが焚き火を囲んで語り合う場面など、静かな演出が物語の緊張感を支えている。

公式スタッフ情報によると、原作は諫山創、監督は林祐一郎、シリーズ構成は瀬古浩司、キャラクターデザインは岸友洋、アニメーション制作はMAPPAだ。音楽には澤野弘之とKOHTA YAMAMOTOが参加している。

なお、Season 1〜3のアニメーション制作を担当したWIT STUDIOと、The Final SeasonのMAPPAは別の制作会社だ。制作会社の変更があったのはFinal Seasonへの移行時であり、Part 1からPart 2にかけてではない。

この違いを理解しておくと、シーズンごとの映像表現の変化についても整理しやすくなる。

【完結編とのつながり】進撃の巨人アニメを見る順番と2026年の作品状況

Part 2を視聴した後に注意したいのが、完結編の存在だ。第87話を見終えただけでは、エレンの物語は終わっていない。

2023年の完結編は前編・後編の2部構成

2023年1月17日、公式サイトはThe Final Season完結編を前編・後編の2部構成で放送すると発表した。

前編は2023年3月3日24時25分からNHK総合でスペシャル放送された。後編は同年11月4日24時から85分スペシャルとして放送され、これによってテレビアニメの物語は完結を迎えた。

配信では完結編が各話版としても展開されている。公式の放送・配信情報では、前編に相当する第88話〜第90話、後編に相当する第91話〜第94話が案内されている。

第88話以降では、エレンを止めようとする仲間たちの行動が本格化する。Part 2で結成された共闘関係がどのような結末を迎えるのか、ミカサとアルミンが何を選ぶのかが描かれる。

進撃の巨人アニメを見る順番は?

初めて全シリーズを視聴する人は、基本的にテレビアニメの放送順に見ていくのがおすすめだ。

  1. Season 1
  2. Season 2
  3. Season 3 Part 1
  4. Season 3 Part 2
  5. The Final Season Part 1(第60話〜第75話)
  6. The Final Season Part 2(第76話〜第87話)
  7. The Final Season 完結編(前編・後編/第88話〜第94話)

この順番なら、登場人物の成長や世界観の変化を自然に理解できる。

なお、「悔いなき選択」や「LOST GIRLS」などのOAD作品は、本編を補完する外伝的な位置づけだ。リヴァイやアニなどの人物をより深く知りたい場合は、本編を視聴した後に追加すると理解が深まる。

2024年には劇場版『THE LAST ATTACK』も公開

2026年時点で押さえておきたい関連作品が、2024年11月に上映を開始した劇場版『進撃の巨人 完結編 THE LAST ATTACK』だ。

これは2023年に放送された完結編の前編・後編を再構成した劇場版であり、144分の長編作品として制作された。林祐一郎監督のもと、本編映像のブラッシュアップや5.1chサラウンド音響など、劇場での鑑賞を意識した仕上がりになっている。

そのため、Part 2の続編として新しいストーリーが追加された作品というより、テレビアニメで完結した物語を劇場環境で楽しむための再構成版と理解するとよい。

作品全体の流れを知りたい人は、テレビアニメの第94話までを見れば物語の結末まで追える。劇場版は、完結編を大画面と音響で改めて楽しみたい人に向いている。

【よくある質問】進撃の巨人ファイナルシーズンPart 2に関するFAQ

Q1:進撃の巨人 The Final Season Part 2は全部で何話ありますか?
A1:全12話です。第76話「断罪」から第87話「人類の夜明け」までがPart 2に該当します。The Final Season Part 1の第60話〜第75話と合わせると、通常のテレビシリーズとして全28話になります。

Q2:進撃の巨人ファイナルシーズンPart 2の放送期間はいつですか?
A2:2022年1月から4月です。第76話は2022年1月9日24時05分から放送開始されました。最終話の第87話は当初3月27日の予定でしたが、特別編成によって4月3日24時05分に変更されました。

Q3:Part 2を見れば進撃の巨人の物語は完結しますか?
A3:完結しません。Part 2は地鳴らしが始まり、最終決戦へ向かうところで終了します。物語の最後まで見るには、2023年に放送されたThe Final Season完結編の前編・後編を視聴する必要があります。

Q4:地鳴らしはなぜ発動したのですか?
A4:エレンが始祖の巨人の力を発動させ、壁の中に封じられていた超大型巨人を解放したためです。第80話では、始祖ユミルの過去とエレンが彼女に語りかける場面が描かれます。背景には王家への服従、エレンの自由への執着、パラディ島を取り巻く国際的な対立があります。

Q5:Part 1とPart 2で制作会社は変わりましたか?
A5:変わっていません。両方ともMAPPAがアニメーション制作を担当しています。林祐一郎が監督を務め、Part 1からPart 2への移行では、制作会社の変更ではなく物語の焦点が大きく変わっています。

Q6:進撃の巨人を初めて見る場合、Part 2から見ても大丈夫ですか?
A6:おすすめしません。Part 2では、Season 1〜3とFinal Season Part 1で描かれた人物関係や世界の歴史が前提になっています。Season 1から順番に視聴すると、エレンの決断や地鳴らしの意味をより深く理解できます。

まとめ:【プロの結論】Part 2はエレンの自由と人類の未来が衝突する重要な12話

『進撃の巨人 The Final Season Part 2』は、2022年1月から4月に放送された全12話のシリーズであり、第76話から第87話までを収録している。

この12話で描かれるのは、シガンシナ区の戦い、エレンとジークの対立、始祖ユミルの過去、地鳴らしの発動、そしてエレンを止めようとする仲間たちの決断だ。

作品を読み解くうえで特に重要なのは、地鳴らしを単なる破壊行為として見るのではなく、2000年にわたるエルディアの歴史と、エレンが抱えてきた自由への願いを踏まえて考えることだ。

また、Part 1との違いは制作会社ではなく、物語の視点と展開にある。MAPPAが制作を担当し、林祐一郎が監督を務める体制のもと、Part 2では世界規模の危機と登場人物の内面的な葛藤が描かれた。

【プロの結論】

Part 2の本質は、正義と悪の境界が崩れた世界で、それぞれが何を守るために戦うのかを問いかける点にある。エレンだけを見れば自由を求める主人公の物語だが、ミカサやアルミン、ライナー、ガビたちの視点を加えると、同じ出来事でも意味が変わってくる。

特に初見の視聴者には、第79話「未来の記憶」、第80話「二千年前の君から」、第87話「人類の夜明け」の3話を丁寧に見ることをおすすめしたい。この3話には、過去・未来・自由・選択という作品全体を理解するための重要な要素が集約されている。

2026年現在、物語の全貌を知るための視聴順は、Season 1からFinal Season Part 2、そして完結編の前編・後編まで。第87話で止めず、最後まで見届けることで、エレンの決断とミカサ、アルミンたちが選んだ未来の意味が明らかになる。

『進撃の巨人』は、巨人との戦いを描いた作品であると同時に、人間が自由を求めることの意味や、憎しみが次の憎しみを生む構造を問い続けた物語でもある。Part 2は、そのテーマが最も大きな形で表面化する、シリーズ屈指の重要なパートだ。

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黒木 涼
コンテンツディレクター 黒木 涼
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映画・ドラマ担当として5年以上の取材経験。cinema領域の公式発表・配信元の告知を一次情報として確認し、確認できない情報は記事に含めない方針です。

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