2026年11月現在、アニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(こち亀)の主人公・両津勘吉の声優は、旧作と新作で異なります。1996年から長年にわたり両津を演じてきたのはラサール石井さん。そして、2027年放送予定の新作アニメ『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』で新たに両津役を務めるのは、声優の落合福嗣さんです。
今回の交代で注目されているのが、変更理由として語られた「若返り」という説明と、ラサール石井さんの政治活動が降板に関係したというネット上の説です。本人は2025年12月、自身のXで政治活動が交代の原因だったという見方を否定し、制作側から約2年前に変更を知らされていたと説明しました。
【結論】両津勘吉の声優はラサール石井から落合福嗣へ交代!

最初に、最も知りたい両津勘吉の声優について整理します。
旧作アニメではラサール石井さん、新作アニメでは落合福嗣さんが両津勘吉を演じます。今回の変更は両津だけではなく、中川圭一、秋本麗子、大原大次郎など、派出所の主要メンバーも含めたキャストの一新です。
新キャストは2026年9月5日に正式発表され、キャラクターボイスを初披露するPVも公開されました。
新作の基本情報は以下のとおりです。
- 作品名:新こちら葛飾区亀有公園前派出所
- 放送予定:2027年
- 放送局:フジテレビ
- 配信:各プラットフォームで配信予定
- 原作:秋本治
- 監督:大地丙太郎
- アニメーション制作:ぎゃろっぷ
今回の新作は、原作漫画の連載開始50周年を記念するアニメプロジェクトです。旧作の単純な再放送やキャストの一部変更ではなく、新しいスタッフと声優陣によって作品を再構築する企画として発表されています。
なお、2026年11月4日時点で、2027年の具体的な放送開始日や放送時間は公表されていません。
【歴代声優の経歴】ラサール石井が両津勘吉を担当した1996~2004年
旧作の両津勘吉といえば、ラサール石井さんの声を思い浮かべる人も多いはずです。
ラサール石井さんは、お笑い芸人、俳優、声優、演出家、脚本家として幅広く活動してきた人物です。コント赤信号のメンバーとしても知られ、テレビや舞台で活躍してきました。
国際交流基金の「Performing Arts Network Japan」の人物紹介でも、1996年から放送されたアニメ『こち亀』の両津勘吉役は、声優としての当たり役として紹介されています。
1996年6月16日、テレビアニメがスタート
フジテレビによる番組紹介によると、テレビアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の初回放送日は1996年6月16日です。
当時の日曜日19時台に放送され、下町の警察官・両津勘吉が巻き起こす騒動を描いた作品として人気を集めました。
ラサール石井さんの演じる両津は、金もうけに目がなく、破天荒で、時には強引。しかし、仲間や地域の人々に対する情の深さも持ち合わせています。
こうした相反する性格を持つ両津を、コミカルな演技で表現したことが、長年にわたって親しまれる理由の一つになりました。
2004年12月19日にレギュラー放送終了
レギュラー放送は約8年間続き、2004年12月19日に最終回を迎えました。
ただし、ここでラサール石井さんと両津勘吉の関係が完全に終わったわけではありません。レギュラー放送終了後も、不定期のテレビスペシャルが制作されてきました。
そのため、1996~2004年という期間はあくまで通常のレギュラー放送の期間です。旧作のアニメシリーズ全体の活動期間と混同しないことが大切です。
また、ラサール石井さんは2001年の舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でも脚本・演出・主演を担当しています。声だけでなく、舞台でも両津というキャラクターに深く関わってきました。
【声優交代の真相】若返りが理由?政治活動による降板説を検証
今回の交代で最も話題になったのが、なぜ長年両津を演じてきたラサール石井さんが続投しなかったのかという点です。
この疑問に対して重要な説明をしたのが、ラサール石井さん本人です。
ラサール石井が明かした「若返り」という説明
2025年12月20日、ジャンプフェスタ2026で『こち亀』の連載開始50周年を記念する新アニメプロジェクトが発表されました。
その6日後の12月26日、ラサール石井さんは自身のXを更新し、新作アニメでの声優交代について説明しました。
「若返り」ということで、ショックはありましたが、快く受け入れました。
本人の説明によると、新作のキャスト変更については、発表の約2年前から知らされていたとのことです。
つまり、2025年の政治活動や選挙への出馬が決まった後に、突然両津役を外されたという時系列ではありません。
ただし、制作側が公表したキャスティング資料には、具体的な選考基準や「若返り」の詳細な定義までは記載されていません。したがって、この言葉はラサール石井さんが本人の受けた説明として明かしたものと理解するのが正確です。
政治活動が声優交代の原因だったという説は本人が否定
ラサール石井さんは2025年7月の参議院議員選挙に出馬し、国会議員となりました。そのため、一部では政治活動が声優交代の原因だったのではないかという見方が広がりました。
しかし、本人は12月26日の投稿で、この説を明確に否定しています。
「ラサールが国会議員になるから声優が変わった」という声があるみたいですが、事実は違います。
加えて、本人は続投が決まっていた場合には立候補しなかったとも説明しました。両津勘吉の声をもう演じられないことも、政治の道へ進む背中を押した理由の一つだったとしています。
ここで重要なのは、声優交代と政治活動の因果関係を逆に捉えないことです。
本人の説明では、先に新作での交代を知らされ、その後の政治活動への決断にも影響したという順番です。少なくとも、政治家になったために制作側が交代を決めたという説は、本人の説明と一致しません。
声優交代の経緯を時系列で整理
発表から新キャスト決定までの主な出来事をまとめました。
- 2025年12月20日:ジャンプフェスタ2026で新アニメプロジェクト始動を発表。
- 2025年12月26日:ラサール石井さんが交代の経緯を説明。「若返り」という説明を受けていたことや、政治活動が直接の原因ではないことを公表。
- 2026年9月5日:落合福嗣さんをはじめとする新キャスト4人を正式発表。
- 2026年9月11日:新キャスト発表会の公式イベントレポートを公開。
- 2027年:新作アニメをフジテレビで放送予定。
今回の変更は、一人の声優だけを交代させるものではなく、新シリーズの制作に伴って主要キャストをまとめて刷新する動きです。
【旧作と新作を比較】両津勘吉・中川・麗子・大原部長の歴代声優一覧
今回の声優変更は両津勘吉だけではありません。派出所の主要メンバーも新しい声優に引き継がれます。
フジテレビの旧作番組情報と、新作アニメの公式キャスト発表を照らし合わせると、主要4人の変更は次のとおりです。
| キャラクター | 旧作の声優 | 2027年新作の声優 |
|---|---|---|
| 両津勘吉 | ラサール石井 | 落合福嗣 |
| 中川圭一 | 宮本充 | 蒼井翔太 |
| 秋本麗子 | 森尾由美 | M・A・O |
| 大原大次郎 | 佐山陽規 | 坂本頼光 |
両津勘吉:ラサール石井から落合福嗣へ
今回、最も注目されている変更です。
ラサール石井さんは長年の出演によって旧作の両津像を確立しました。一方、落合福嗣さんは新作で令和版の両津を作り上げる立場になります。
中川圭一:宮本充から蒼井翔太へ
中川圭一役は宮本充さんから蒼井翔太さんに交代します。
蒼井さんは発表時のコメントで、子どもの頃に見ていた作品のキャラクターを演じることへの驚きと喜びを語りました。また、令和ならではの要素を加えたいという意気込みも明かしています。
秋本麗子:森尾由美からM・A・Oへ
秋本麗子役は森尾由美さんからM・A・Oさんに変更されました。
M・A・Oさんは、原作とアニメの両方に親しんできたことを明かし、長く愛されてきた作品に参加できる喜びをコメントしています。
大原大次郎:佐山陽規から坂本頼光へ
大原大次郎、通称・大原部長は佐山陽規さんから坂本頼光さんに交代します。
坂本さんは、部長の貫禄や迫力だけでなく、優しさや哀愁をどう表現するかが課題だと説明しました。キャラクターの年齢や背景まで意識した役作りに取り組んでいることがうかがえます。
このように、主要キャスト全体が刷新されるため、旧作との違いは両津の声だけにとどまりません。派出所メンバーの掛け合いそのものが、新しい演技の組み合わせになります。
【落合福嗣とは?】新しい両津勘吉を演じる声優の経歴と演技の特徴
新しい両津勘吉を演じる落合福嗣さんは、青二プロダクションに所属する声優です。
父は元プロ野球選手・監督として知られる落合博満さん。幼少期からメディアで知られていましたが、声優としては専門的な勉強を経てキャリアを築いてきました。
落合福嗣の代表的な出演作品
青二プロダクションの公式プロフィールには、次のような出演歴が掲載されています。
- 『グラゼニ』:凡田夏之介役
- 『火ノ丸相撲』:小関信也役
- 『HUGっと!プリキュア』:チャラリート役
- 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』:レイモンド・ケイン役
- 『ドラゴンボールDAIMA』:魔人ドゥー役
- 『ベルサイユのばら』:ルイ16世役
コミカルなキャラクターからシリアスな役柄まで、幅広い作品に参加してきたことが分かります。
落合福嗣本人が語った両津役への思い
2026年9月5日の公式キャスト発表では、落合さんが役に決まったときの感想を明かしています。
「子供の頃に読んだはじめての漫画が『こち亀』でした」
アニメも大好きで見ていた作品だったため、オーディション合格の連絡を受けたときには、大きな喜びを感じたと語りました。
加えて、9月5日の新キャスト発表会についてADKエモーションズが公開した公式レポートでは、落合さんが両津の演技について興味深い発言をしています。
両津は非常にエネルギーの大きいキャラクターで、演じる際には「出力が150%、160%くらい」と感じるほど大変だったとのことです。
また、自分自身が考える両津像を演技にぶつけたとも説明しています。すでに全話のアフレコを終えたことも明らかにしました。
ラサール石井版と落合福嗣版はどう違う?
両者の比較で大切なのは、単純にどちらの声が似ているかという点だけで判断しないことです。
ラサール石井さんの両津は、1996年から続いたテレビシリーズとスペシャル版を通して、多くの視聴者の記憶に定着した存在です。長期間にわたる演技の積み重ねそのものが、旧作の大きな魅力になっています。
一方、落合福嗣さんは、旧作の再現だけを目指すのではなく、自分が考える両津勘吉を演じる姿勢を示しています。
つまり、両者の違いは単純な声質の比較ではなく、長年親しまれてきた平成版の演技と、新しい制作陣が作る令和版のキャラクター表現という違いにあります。
2026年9月には新キャストのボイスを収録した公式PVも公開されているため、実際の声を比較したい人は映像を確認するのが最も分かりやすい方法です。
【2026年最新情報】2027年の新こち亀はいつ放送?今後の注目ポイント
2026年11月4日時点で、新作アニメの放送年は2027年と発表されています。フジテレビでの放送に加え、各プラットフォームでの配信も予定されています。
制作陣には、監督の大地丙太郎氏をはじめ、脚本の神山修一氏、福嶋幸典氏、音楽の佐橋俊彦氏などが参加しています。アニメーション制作は旧作でも知られるぎゃろっぷが担当します。
秋本治も新作への期待をコメント
原作者の秋本治さんも、公式発表に寄せたコメントで新作への期待を示しました。
「両さん、中川、麗子、部長たちの声を聞き、変わらずにぎやかな派出所メンバーが帰ってきた」
原作者が新キャストの声を聞いて、派出所のにぎやかさが戻ってきたと感じたことは、新シリーズの方向性を考えるうえでも興味深いポイントです。
11月2日にはジャンプフェスタ2027の追加情報を発表
2026年11月2日には、アニメ公式サイトから新たなイベント情報が発表されました。
12月19日・20日に開催される「ジャンプフェスタ2027」では、『新こち亀』の展示や着ぐるみ両さんのグリーティングが予定されています。
加えて、12月20日(日)14時からは、ジャンプチャンネルで『こち亀』50周年記念特番を配信する予定です。出演者には両津勘吉役の落合福嗣さんと担当編集、シークレットゲストが名を連ねています。
新作アニメの最新情報も取り上げられる予定であり、2027年の放送を待つファンにとって注目のイベントです。
現段階では放送開始月や具体的な放送日時は未発表です。2027年放送決定という情報と、具体的な放送日が確定したという情報は区別しておきましょう。
【よくある質問】両津勘吉の声優に関するFAQ
Q1:現在の両津勘吉の声優は誰ですか?
A1:旧作ではラサール石井さんです。2027年放送予定の新作『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』では落合福嗣さんが担当します。
Q2:ラサール石井さんが両津役を降板した理由は何ですか?
A2:本人によると、キャスト変更について約2年前から知らされており、「若返り」という説明を受けたためです。政治活動が直接の原因だったという説は本人が否定しています。
Q3:両津勘吉の声優はラサール石井さんから落合福嗣さんにいつ変わりますか?
A3:新作『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』が放送される2027年からです。具体的な放送開始日は2026年11月4日時点では未発表です。
Q4:旧作のこち亀はいつからいつまで放送されていましたか?
A4:1996年6月16日に放送を開始し、レギュラー放送は2004年12月19日に終了しました。その後も不定期のテレビスペシャルが制作されています。
Q5:新作では両津以外の声優も変更されますか?
A5:はい。中川圭一は蒼井翔太さん、秋本麗子はM・A・Oさん、大原大次郎は坂本頼光さんが担当します。主要キャスト全体が一新されています。
Q6:落合福嗣さんは両津勘吉を演じるのが初めてですか?
A6:今回の『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』で、新たに両津勘吉役を担当します。本人は子どもの頃から原作とアニメに親しんでいたことを明かしています。
まとめ:両津勘吉の声優交代は平成版から令和版への新たなスタート
両津勘吉の声優は、旧作のラサール石井さんから、2027年放送予定の新作では落合福嗣さんへと交代します。
ラサール石井さんは1996年のテレビアニメ開始から長年にわたり両津を演じ、平成版のこち亀を象徴する存在となりました。2004年にレギュラー放送が終了した後も、作品の歴史を支えてきた功績は変わりません。
一方、落合福嗣さんは幼少期から親しんできた作品の主人公を引き継ぎ、自分なりの両津像を表現することに挑戦しています。
また、声優交代の理由については、ラサール石井さん本人が「若返り」という説明を受けたと明かしており、国会議員になったことが降板の原因だったという説は否定されています。
今回の交代を評価する際には、旧作の思い出だけで新作を判断するのではなく、キャラクターの魅力がどのように受け継がれ、新しい演技によってどう表現されるのかを見ることが大切です。
2027年の『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』は、原作50周年を迎えた『こち亀』が新たな世代へと歩み出す作品です。ラサール石井さんが築いた両津像と、落合福嗣さんが作り上げる新しい両津像。その違いを楽しむことも、新作を視聴する大きな醍醐味になりそうです。
主な確認資料